中沢研究室の方針の説明
(2021年度ゼミ生に期待する事)
研究を始めるのに必要な知識・能力
- まずは「自分がやりたいこと」を見つめながら,「どこかの誰かを幸せにできる事」をそれぞれのメンバーが追求する事が必要である.
- 数学やプログラミングについての能力をある程度有している
- 深い知識や技能を求めているわけではなく,これらを勉強する意思がある人
- 「論理的な思考」や,「アイデア実現」のために生涯に渡って必要となる能力となります.
- 近年機械学習に関連した研究が多いが,これまで様々な事で学生と一緒に研究を行ってきました.面白くて重要なテーマをもっているとより良いでしょう.
- 近年の主な学生主導の研究テーマ
- 遠距離恋愛システム
- 自動目薬ロボット
- 自動要約システム
- 音と風の再現VRシステム
- ネットワークと情報セキュリティ(攻撃シナリオ関連付け手法)
- 近年の主な学生主導の研究テーマ
- 研究活動については,特に強制されることはありません.(自主性必要)
- 研究活動場所は,扇ヶ丘キャンパスを使うため,より多くの時間を研究に割り当てられる.
- 定期的な集合ゼミは週に一度のみ
- 各自が自らの研究計画をたてて研究活動をする事を求めています.
- 研究以外のことを自由に挑戦できる場です.
- (自由と責任は表裏一体)
どのようなメンバーにきて欲しいか.
- 自己の能力を「もっと広げたい」もしくは「もっと深めたい」と考えている人
- 何か既にやりたい事があり,それを実現したい意思がある人.
- 何か特別な能力より,着実な報告力・連絡力・相談力を持った人.
- 企業とも一緒に研究活動ができるオープンマインドをもった人
- (昨年度はNTT研究所とセキュリティの共同研究,金沢市との市民生活AI事業,自動車メーカーとの自動運転のためのシミュレーター開発)
この研究室で獲得できる事
- 日頃のゼミにより論理的に考える力が鍛えられる.
- 研究室独自のコンセプトシート
- どのようにして実装を行うのかについての経験を蓄積できる
- 研究室独自の実装評価シートがある.
- 過去5年間に渡る研究室のGithubレポジトリーが存在する.
- 機械学習やネットワーク技術は40年以上,コアな知識は変わっていないため,それを確実に身に着けることができる.
- 主な就職先:ICT関連企業・ネットワーク関連企業・大手電機メーカ研究開発職、大手ISP運用/開発/研究職、起業
- 一生涯の友人やライバルを見つけて欲しい.
- 学内の友人は勿論のこと,学会活動を通じて学外の友人は一生の宝物.
研究室の指導方針
趣味の範囲で研究を進めたいという動機のみでは論破されます.研究室内のゼミでの議論の中で,学術的に未解決な課題であること,研究成果が「誰かのためになる事」を重要視しています.そこで教員を含むメンバー間で研究のコンセプトを徹底に議論をし研究の質を高めています.論理的に欠陥がある場合は,何度でも何回でも再考察をしていきます.また,コンセプトだけでは,証明が為されないため,システム実装を通じて,自分が考え出したコンセプトを論理的に証明していく事も重要としています.
指導教員(文責)
- 中沢研究室 Nakazawa Laboratory
- 教授:中沢 実(Minoru Nakazawa)
- E-mail: nakazawa@infor.kanazawa-it.ac.jp
- [研究分野]
- 情報通信工学,自律分散システム,ロボット工学,画像・音声認識
- [キーワード]
- エージェント,ベイズ理論と機械学習,次世代ネットワーク,BMI(Brain Machine Interface)を含めたHMI(Human Machine Interface)
注意書:
「この教員は何でもやってくれるわけではありません.また,何でも知ってるわけではありません.世の中分からないことばかりです.しかも結構,自分のやりたい事中心で動いている人です.それでも,この教員はゼミ生と一緒に考える事は一切躊躇せず対応します.」